夢のなかに前世らしい場面が出てくることもあります。そちらは前世の記憶が出てくる夢の特徴|普通の夢とどう違うのかで書きました。
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高いところが理由もなく怖い。戦争の映像を見ると、悲しいというのとは違う何かが動く。子どものころから、自分でも説明できない反応がいくつかある。
そういう心当たりがあって「前世が軍人だったのでは」と調べる人は少なくありません。
この記事では、前世が軍人だったと言われるときによく挙げられる特徴と、なぜそう結びつけられてきたのかを書きます。
不思議なのは、それが「軍人らしい性格」というより、理由のわからない恐怖や、特定の時代への妙な懐かしさとして出ることです。
高所が苦手な人は珍しくありませんが、ここで言われているのは「高いところそのもの」より「落ちること」に反応が出るタイプです。展望台の手すりの内側にいても足がすくむ、絶叫マシンは乗る気にもならない。
前世を語る考え方では、強い印象をともなった出来事ほど残りやすいと説明されることがあります。なかでも死の直前の光景や恐怖と、今の反応を結びつけて読む見方がある。落下への恐怖は、そこから逆算して「墜落したのではないか」と読まれます。
飛行機乗りに限らず、崖や城壁からの転落、船からの落下も同じ枠で語られます。
いちばん特徴的なのがこれです。
一般に怖がられるもの(暗闇、虫、高所)ではなく、ほとんどの人が何とも思わないものだけを、子どものころから怖がる。鉄塔、サイレンの音、特定の形、特定の色。本人にも理由が説明できません。
これが前世の話に出やすいのは、「今の人生で怖い目にあった覚えがないのに怖い」という点が説明を求めるからです。今の人生に原因が見当たらないなら、その前にあるのではないか。そう順を追った先に、前世が出てきます。
対象がありふれていないほど、この読み方は強くなります。
戦争の記録映像や資料を見たとき、多くの人が感じるのは痛ましさです。ところが人によっては、緊張、焦り、いたたまれなさといった、傍観者のものではない反応が出ることがあります。目をそらせない。あるいは逆に、どうしても見られない。
当事者だった記憶が残っている、という読み方につながります。
約束の時間、順序、上下の礼儀。ここが崩れることに、周りより強い不快感を持つ。逆に、理不尽な命令や筋の通らない話には、必要以上に腹が立つ。
軍隊が規律で成り立つ組織だから、という連想です。前世の職業を性格から読む見方は軍人に限らずあって、僧侶なら静けさを好む、商人なら数字に強い、といった形で語られます。
行ったことがない場所なのに知っている気がする。ある時代の話になると、なぜか他人事に思えない。初めて訪れた土地で「帰ってきた」と感じる。
既視感(デジャヴ)として知られていて、前世の話ではもっとも古くから使われてきた材料です。
軍人のなかでも、前世の話でとりわけ名前が挙がるのが特攻隊員です。
ひとつは、さきほどの落下への恐怖と結びつけやすいこと。飛行機、墜落、若くして亡くなる。前世の死に方から今の恐怖を逆算する型に、そのまま乗ります。
もうひとつは、やり残しがあった死だと考えられていること。前世の記憶を語る事例では、途中で断ち切られた人生ほど記憶が残りやすいとされます。二十歳前後で、帰る前提のない出撃をして亡くなる。
面白いのは、こうした記憶を語る子どもが昔から研究の対象にもなっていることです。日本でも、特攻隊員としての記憶を語る子どもの事例報告が学術誌に出ています(大門正幸・中部大学/バージニア大学、J-STAGE)。生まれ変わりが証明されたという話ではありませんが、この話題がネットの「前世診断」だけで終わっていないのは、知っておいてよいところだと思います。
特攻は1944年10月、終戦の約10か月前に始まりました。特攻隊戦没者慰霊顕彰会の集計として、陸海軍あわせて6,371人、うち航空特攻は3,948人という数字が報じられています(時事通信)。何を特攻に含めるかで集計は変わりますが、いずれにしても数千人という規模です。
前世の話として読むときも、実際に大勢の人が亡くなった出来事だという前提は動きません。
ただ、同じ感覚に別の説明がつくこともあります。
子どものころに忘れてしまった出来事かもしれません。覚えていない年齢の体験が、理由のわからない恐怖として残ることはあります。映画や本、家族から聞いた話が、出どころを忘れたまま残っているのかもしれない。あるいは「前世が軍人かもしれない」と思ったあとで、当てはまる記憶のほうを結び直しているのかもしれません。
そして、本当に自分では説明できない何かなのかもしれない。
たぶん、今すぐどれか一つに決めなくてもいいのだと思います。
ただ、恐怖で飛行機に乗れない、眠れない、日常生活に支障が出ているなら、その部分は前世とは別に扱ったほうが楽になります。医療機関に相談して、現実の困りごとを先に減らしておくのも一つです。
催眠状態で記憶をさかのぼり、前世と感じられる場面を思い出していく方法です。前世療法とも呼ばれます。自分では届かないところへ、人の手を借りて近づいていく形になります。
ひとつ知っておくと面白いのは、さきほどの子どもの記憶の研究と、退行催眠は入り口が違うということです。バージニア大学の研究部門が集めているのは、幼い子どもが誰にも促されずに自分から語り出す記憶のほうで、催眠は使っていません(UVA Division of Perceptual Studies)。大人が思い出しにいくのか、子どもが勝手に語り出すのか。同じ前世の話でも、道筋が2つあります。
自分では思い出せない前世を、視てもらう方法もあります。
「なぜかこの時代が気になる」「初めて来た場所なのに懐かしい」「理由は分からないのに、この音だけが怖い」。
そんな断片を伝えると、そこから前世の人物や時代、亡くなったときの状況まで読み取る人もいます。
自分ひとりで考えていたときにはつながらなかったものが、誰かに視てもらったことで一本につながることもあるかもしれません。
ずっと引っかかっている感覚があるなら、一度聞いてみるのもひとつです。電話やチャットで対応しているところなら、対面より始めやすく、身近な人に話しにくい内容でも切り出しやすいと思います。料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
オンライン鑑定の形式ごとの違いは、遠隔・オンラインの霊視鑑定|電話・ZOOM・チャットの違いでも整理しています。
前世の話そのものは、いくら考えても誰にも迷惑をかけません。困るのは、そこにお金や人生の決断がくっついてきたときだけです。
「そのままだと前世の因縁が続く」といった話から、高額な祈祷や商品の購入につながる場合は、その場で決めずに一度持ち帰ってください。不安をあおられて契約した場合、消費者契約法にもとづいて取り消せることがあります。断ったあとにしつこく連絡が来るときは、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。
もうひとつは、仕事を辞める、誰かと縁を切る、といった大きな判断を、前世の話だけで決めないこと。今の事情を全部知っているのは自分だけです。前世の話は背中を押してはくれますが、責任は取ってくれません。
ただ、不安をあおって何かを買わせようとする人には気をつけてください。
高いところが怖い。あの映像だけは見ていられない。初めて来た場所なのに、知っている気がする。
こういう感覚は、たいてい誰にも言わないまま持ち越されていきます。理由が説明できないので、口に出したところで変な顔をされるだけだからです。
でも、説明がつかないものにも出どころはあります。今の人生をどれだけ探しても見つからないなら、それはもっと前から続いているものなのかもしれません。
思い当たることがあるなら、忘れずに覚えておいてください。そういうものは、たいてい何かの拍子に、ふっと続きが出てきます。