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浄霊という言葉は聞いたことがあっても、除霊やお祓いと何が違うのか、どこに頼めばいくらかかるのかまでは分かりません。
この記事では、浄霊の意味と考えられている効果、霊障と呼ばれる状態、依頼先ごとの料金と当日の流れをまとめます。避けたほうがいい業者の見分け方にも触れます。
浄霊とは、憑依しているとされる霊に納得してもらい、自ら天へ還ってもらうことを指します。
力ずくで追い払うのではなく、霊の側の事情を汲んで元いた場所へ戻す、という考え方です。そのため一度浄霊が行われれば同じ霊が戻ってくることはない、という説明のされ方をします。
ただしこれは浄霊という行為の考え方であって、効果が実証されているものではありません。この記事でも「そう考えられている」という前提で説明します。
浄霊は特定の宗派の正式な用語ではなく、霊能者・霊媒師・スピリチュアルの実践者が使うことの多い言葉です。
そのため定義や作法は行う人によって異なります。神社や寺院に問い合わせると「浄霊」ではなく祈祷・供養という言い方で案内されることが多く、名称の違いで話が噛み合わないこともあります。
多いのは、体調や気分の変化に説明が付かないとき、引っ越し先や購入した物件が気になるとき、身近で不幸が続いたときです。
どれも、原因が分からず不安なときに挙がるものです。
似た言葉に「除霊」と「お祓い」がありますが、指しているものは少しずつ違います。
霊に納得してもらい、還ってもらうこと。霊そのものを救うという考え方が含まれます。
憑いている霊を取り除くこと。霊の事情よりも、憑かれている側を守ることが目的になります。
神道の儀式で、穢れを清める行為全般を指します。人だけでなく、土地や建物、車などにも行われます。
どれにあたるかは、依頼する相手によっても変わります。お寺なら読経や供養、神社ならお祓いというように、その流儀のやり方になるためです。
名称の違いにこだわるより、何に困っていて何を相談したいのかを整理しておくと、問い合わせたときに話が早く進みます。
「受けるとどうなるのか」について、前述のとおり効果が実証されているものではありません。ここでは、受けた人がどう語ることが多いかという観点で整理します。
いずれも受け取り方によるところが大きく、誰にでも同じことが起きるわけではありません。
除霊は「取り除く」ことが目的なので、語られる変化も「重さが取れた」「その場から離れられた」といった表現になりやすい傾向があります。
ただし浄霊と除霊のどちらを行うかは依頼先の流儀によるところが大きく、依頼者が選べるとは限りません。問い合わせの段階で「何をするのか」を聞いておくと、認識のずれを防げます。
一度で区切りとする考え方が多いようですが、鑑定士によっては複数回を勧める場合もあります。
ここは注意が必要な部分です。初回で「まだ足りない」「続けないと戻る」と言われて費用が重なる形は、後述するトラブルの典型例と重なります。回数と総額を最初に確認しておいてください。
再度の浄霊を申し込む前に、いったん立ち止まってください。
体調や生活の状態に原因があれば、何度浄霊を受けても変わりません。
霊障とは、霊的な影響によって心身や身の回りに不調が起きているとされる状態のことです。浄霊や除霊を検討するきっかけとして、よく挙げられます。
一般に霊障として語られるのは、次のような状態です。
ただし、これらはいずれも霊的な原因でなくても起こります。睡眠不足、季節の変わり目、住環境、仕事や人間関係の負荷などでも同じことが起こります。
体調がすぐれない状態が続いている場合は、まず医療機関で診てもらってください。
原因が分からないときに、霊障という言葉で説明が付いたように感じてしまうことがあります。そのぶん、本来必要な受診が遅れます。医療機関で確認したうえで、それでも気になることが残るなら霊的な相談を検討する、という順番が安全です。
ここを飛ばして「霊障だから浄霊すれば解決する」と勧めてくるところは、避けてください。
霊障を「浮遊霊によるもの」「地縛霊によるもの」「生霊によるもの」などと分類する説明を見かけることがあります。
こうした分類は流派や鑑定士によって異なり、共通の定義があるわけではありません。分類名をそのまま鵜呑みにする必要はありません。
霊障そのものについては霊障とは?症状・種類と、診断できるのかを整理にまとめています。
地縛霊は特定の場所にとどまっているとされる霊、浮遊霊は場所に縛られず漂っているとされる霊を指します。どちらも、浄霊によって還ってもらうという考え方は同じです。
見分ける手がかりは気になることが特定の場所と結びついているかどうかです。その場所に行ったときだけなら場所の話、どこにいても続くなら場所以外の話、という切り分けになります。
事務所や店舗、購入した物件など、人ではなく場所が気になる場合は、別の相談になります。
依頼先ごとに費用の考え方がかなり違います。比べる基準がないと判断できないので、目安を並べておきます。
神職による祈祷やお清めを受けられます。厄除けや方位除けと同じ枠組みで受け付けているところが多く、比較的相談しやすい選択肢です。
金額を公開している神社の例として、賀茂神社天満宮(鳥取県米子市)は「祓」のご祈願を拝5,000円・献8,000円、金蛇水神社(宮城県岩沼市)は特別祈祷を5,000円としています。今回確認できた範囲では5,000円が起点で、授与品や神棚が付く上位の区分を設けている神社では50,000円までの設定もありました。
なお神職に家や土地へ来てもらう場合は桁が変わります。出張祭典の初穂料を公開している神社7社を当たったところ、15,000円〜80,000円で、25,000〜30,000円を起点にするところが多くなっていました。詳しくは地縛霊とは?費用の目安と依頼先も解説に7社の一覧を載せています。
仏教の考え方にもとづき、読経や供養という形で行われます。東寺(教王護国寺・京都市)は祈願料5,000円・10,000円・20,000円以上、放生寺(東京都新宿区)は月例護摩祈祷5,000円〜、先祖供養・水子供養はお布施10,000円〜としています。神社と同じく5,000円あたりが起点です。
ただし宗派によってやり方が異なります。たとえば浄土真宗は教義として現世祈祷を行わない立場をとっており、浄土真宗本願寺派の「浄土真宗の教章(私の歩む道)」には「現世祈祷などにたよることなく、御恩報謝の生活を送る」と明記されています。依頼する前に、宗派と対応の可否を確認してください。
霊とのやりとりを専門にしている人に依頼する方法です。何が起きているのかを個別に見てもらえるため、状況に合わせた相談ができます。
料金を公開している先の例を挙げます。
神社やお寺の境内での祈祷が5,000円からなのに対し、霊能者に個人の除霊を頼むと2万円台から5万円台が起点になります。4〜10倍の開きです。個別に視てもらえるぶん高くなる、という理解でいいと思います。
注意したいのは「より」「〜」が付いていることです。上に挙げた2件はどちらも下限の提示で、亜門は「対象霊の強さ・数によります」と明記しています。総額がいくらになるのか、何回必要なのかは、問い合わせの段階で確かめてください。出張なら交通費・宿泊費が実費で乗ります。
近くに頼める場所がない場合や、まず話を聞いてもらいたい段階であれば、電話占いという方法もあります。霊感・霊視を専門にする占い師が在籍しているサービスなら、浄霊や霊障についての相談ができます。
単価は占い師ごとに違い、サービス側は幅で示しています。たとえば電話占いヴェルニの料金案内には「鑑定料は、鑑定士により設定されている、180円〜600円の間を20円刻みの22個の料金から選択できます」とありますが、このページに税込か税抜かの記載はありません。比べるときは税区分を揃えないと計算が狂います。
ここでは1回20〜30分と仮定して計算します。1分300円(税込330円)なら、20分で6,600円、30分で9,900円です。通話料が別にかかるサービスなら、30分でおよそ1,320円が上乗せされます(携帯電話の一般的な通話料22円/30秒で計算した場合)。
対面との違いや、遠隔でも同じように視てもらえるのかという点は遠隔での霊視鑑定で詳しく扱っています。
霊感・霊視を扱う占い師がいるか。在籍する占い師の得意分野はサービスごとに違います。タロットや西洋占星術が中心のところもあるので、先に確認してください。
1分あたりの単価と通話料。単価は公式サイトに出ていますが、通話料が別途かかるかどうかは見落としやすい部分です。かけ放題プランでなければ1分44円ほどかかるので、20〜30分話すと880〜1,320円の差になります。
初回無料の条件。新規登録者向けに無料で相談できる分数やポイントを用意しているサービスが多くあります。無料になる範囲、超過後の単価、終了時に通知があるかを確認してください。
運営者情報が開示されているか。「運営歴が長い」といった曖昧な基準ではなく、特定商取引法に基づく表記の有無、運営会社名と所在地、占い師の在籍数といった自分で開いて確認できる項目で判断するほうが確実です。
上の項目に沿って整理すると、次のようになります。
公式サイトの中で単価の記載が食い違っています。トップページのキャッチには「1分150円(税込165円)〜270円(税込297円)」とあるのですが、同じトップページに載っている占い師の一覧には、税込330円の人がいます。料金案内のページは上限を書いていません。鑑定に入る前に、その占い師のプロフィールで単価を確認してください。
先に書いておくと、初回の後払いは5,000円が上限で、超える1分前にピー音が鳴って通話が切れます。初回は長く話せない仕組みだと思っておいてください。
そのうえで、初回の自己負担を確認できた中でいちばん高い単価で計算します。10分無料は2回目以降なので、初回には効きません。
また無料分を使い切ったときの通知はありませんと公式に書かれているので、時間は自分で管理することになります。
金額と条件は2026年7月時点で公式サイトに掲載されている内容です。改定されている場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
「実際に頼んだら何をされるのか」が分からないと踏み出しにくい部分です。依頼先ごとに流れを整理します。
電話占いの場合、その場で浄霊が行われるというより、状況を見てもらい、必要なら対処法を教わるという形が中心になります。何をしてもらえるのかは、鑑定に入る前に確認してください。
国民生活センターは、消費者トラブルFAQ「霊感商法とは何か。」で次のように説明しています。
「これを買えば不幸から免れる」などと人の不安につけ込んで、高額な壺や数珠、印鑑を購入させたり、祈とう料やお布施名目の金品を要求したりする悪質商法です。
浄霊や霊障を理由に金品を求められる形は、ここに重なります。2022年12月には消費者契約法などが改正され、霊感などによる知見を用いて不安をあおり契約させた場合に、契約を取り消せる範囲が広がりました。
「後から追加料金を請求された」という相談は、この分野でよく聞かれるものです。総額でいくらかかるのかを、依頼する前に必ず確認してください。
上に挙げた目安(神社・お寺の境内での祈祷は5,000円から、家に来てもらう出張祭典は15,000〜80,000円、電話占いは1回20〜30分で6,600〜9,900円前後)から桁が違う金額を提示された場合は、その理由を聞いてください。答えを濁すところは避けてください。
「このままでは大変なことになる」「今すぐ対処しないと手遅れになる」といった言い方で急かしてくるところからは、離れてください。
断ったあとにしつこく連絡が来るようなときは、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。
繰り返しになりますが、体の不調が続いている場合は、まず医師に診てもらってください。霊的な相談は、それとは別のものとして考えてください。
鑑定や浄霊で言われたことは、判断材料のひとつです。そのとおりにしなければいけない、というものではありません。
これは浄霊そのものではなく、環境を整える行為です。霊的な効果は分かりませんが、やって損になるものではありません。
部屋が散らかっていると、それだけで気分が沈みます。窓を開けて風を通し、水回りを掃除するだけでも変わります。
悪夢が続く、気分が重いといった状態は、睡眠不足でも起こります。まずここを整えると、気になっていたことが薄れる場合があります。
盛り塩やホワイトセージ、オニキス・ブラックトルマリン・モリオン(黒水晶)・水晶などが、浄化の力を持つとされています。身に着けたり部屋に置いたりして使います。
瞑想や深呼吸で、考えすぎている状態を一度止める時間をつくります。数分でも構いません。