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地縛霊とは、亡くなった場所や強い思い入れのある場所にとどまり続けているとされる霊のことです。人ではなく場所に結びついている、という点がほかの霊との違いとして語られます。
費用の目安を先に書いておきます。金額はいずれも2026年7月時点で、各公式サイトに載っている内容です。
なお地縛霊は民間で語られてきた考え方であって、存在が確かめられているものではありません。この記事でも「そう考えられている」という前提で書きます。
亡くなったあともその場所を離れられず、とどまり続けているとされる霊のことです。特定の土地や建物に結びついている点が、ほかの霊との違いとされます。人に憑いて移動するのではなく、その場所に行ったときだけ関わりが生じる、という考え方です。
理由としてよく挙げられるのは、次の3つです。
いずれも「本人が納得していない」ことが共通しています。だから追い払うのではなく、納得してもらって還ってもらう。この考え方を浄霊と呼びます。
とどまっている理由が解消されれば離れる、というのが一般的な考え方です。供養や祈祷は、その「納得」を後押しする行為として位置づけられています。
期間についての決まった説明はありません。「何年でいなくなる」といった話を見かけることがありますが、根拠のある数字ではないので、そのまま受け取る必要はないでしょう。
同じものを指して「自縛霊」「呪縛霊」と書かれることがあります。読み方はいずれも「じばくれい」です。
解説サイトによっては、自縛霊は自分の未練で自分を縛っている霊、呪縛霊は外からの念に縛られている霊、といった使い分けをしていることがあります。ただしこの使い分けに出どころはありません。神社本庁や仏教の各宗派が定義している言葉ではなく、もともと民間で使われてきた語なので、書き手によって使い方が変わります。サイトごとに説明が食い違うのは、そのためです。
「呪縛霊はこういう霊だ」と断定している記事を見かけたら、何を根拠にそう言っているのかを見てください。
よく比較されるのが浮遊霊です。違いは「場所に縛られているかどうか」の一点にあります。
つまり地縛霊は、その定義からして人についてくるものではないとされています。「あの場所に行ってから何かがおかしい」という話は、地縛霊の説明とは噛み合いません。場所を離れても続いているなら、地縛霊ではなく別の要因を考えることになります。
見分ける目安は、気になることが特定の場所と結びついているかどうかです。その場所に行ったときだけなら場所の話、どこにいても続くなら場所以外の話、という切り分けになります。
浮遊霊については浮遊霊ってどんな存在?お祓い方法も解説!で扱っています。土地や建物そのものを対象にした考え方は土地の除霊についてにまとめました。
なお背後霊や守護霊は、その人を見守っているとされる存在で、人に結びついている点で地縛霊とは別のものです。「霊がいる」と言われたときは、場所の話か人の話かを確かめておくと、相談の内容がずれません。
地縛霊が人に害を与えるかどうかは、確かめる方法がありません。存在そのものが実証されていないので、害の有無も実証されていない、という以上のことは言えません。
「地縛霊のせいで不幸が続く」「放っておくと家族に及ぶ」といった説明を見かけますが、多くの記事に書かれているだけで、根拠は示されていません。
一方で、公的機関がはっきり注意を促しているものがあります。霊感商法です。国民生活センターは、消費者トラブルFAQ「霊感商法とは何か。」で次のように説明しています。
「これを買えば不幸から免れる」「先祖供養しないと病気は治らない」などと人の不安につけ込んで、高額な壺や数珠、印鑑を購入させたり、祈とう料やお布施名目の金品を要求したりする悪質商法です。
つまり公的機関が名指しで注意しているのは、霊のほうではなく「霊を理由に金品を求める側」です。身を守るのに要るのは相場です。いくらが普通なのかを知らないと、提示された金額が高いのか安いのか判断できません。以下、依頼先ごとの金額を並べます。
2022年12月には消費者契約法などが改正され、霊感などによる知見を用いて不安をあおって契約させた場合に、契約を取り消せる範囲が広がりました。断ったあとにしつこく連絡が来るときは、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。
眠れない、体が重い、気分が沈む。こうした状態が続いているなら、まず医療機関で診てもらってください。
霊障という言葉を使うと原因が分かった気になりやすく、そのぶん受診が遅れることがあります。霊的な相談は、それとは別のものとして考えてください。見極め方については霊障とは?症状・種類と、診断できるのかを整理も参考になります。
「地縛霊のせいだから、お祓いすれば解決する」と勧めてくるところは避けたほうが無難です。
いずれも古くから語られてきたもので、心霊現象として紹介されることの多い内容です。ただし同じ現象は霊的な要因がなくても起こります。確かめ方は後述する「物理的な原因を先に潰す」にまとめました。
こうした特徴が挙げられることが多いのですが、いずれも霊的な要因がなくても当てはまる状態で、しかもほとんどの人に当てはまります。当てはまったから霊の影響がある、という読み方はしないほうがいいでしょう。
事故現場、事件のあった建物、災害の被害を受けた土地などが挙げられます。突然の出来事で亡くなった場合、状況を受け入れられずにとどまる、という考え方によるものです。事故物件そのものについては事故物件のお祓いは必要なの?にまとめています。
廃墟、空き家、長く使われていないトンネルや施設などです。人の出入りが少なく、手入れもされていない場所は、そうした話が集まりやすい傾向があります。ほかにどんな場所が挙げられるかは幽霊が寄り付きやすい場所の特徴で扱っています。
もっとも、傷んで薄暗い場所は誰にとっても不安を感じやすいものです。感じたことのすべてが霊的な現象とは限りません。
購入した中古住宅や引っ越し先について、気になるという相談があります。
まず確認できるのは、その物件の履歴です。国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を定めており、宅建業者には一定の告知義務があります。ただし内容は誤解されやすいので、整理しておきます。
「一定期間が過ぎたから何もなかった」とは限りませんし、逆に「告知がないから何もない」とも言えません。気になる場合は、契約前に不動産会社へ直接尋ねてみてください。中古物件を買ったあとの相談は中古物件のお祓いについてで扱っています。
事務所や店舗など事業で使う物件は、少し話が変わります。こちらは会社やお店のお祓いを参考にしてください。
お祓いを頼む前に、自分でできることがあります。霊的な効果があるかどうかは分かりませんが、やって損になるものではありません。
これを最初にやっておくと、あとが楽になります。書くのは4つだけです。
2週間ほど続けると、傾向が見えてくることがあります。「特定の部屋でだけ」「寝不足の日だけ」「雨の日だけ」といった偏りが出れば、それ自体が手がかりになります。
この記録は、鑑定を受けるときにも医療機関にかかるときにも使えます。電話占いのように1分単位で課金される相談先なら、先に整理してあるかどうかで料金が変わります。
現象に説明が付くかどうかを確かめておくと、残った違和感だけに絞って相談できます。
気になる部屋の窓を開けて風を通し、水回りを掃除します。散らかった状態が気になっていた、という人もいます。
眠りが浅い、気分が重いといった状態は、睡眠不足でも起こります。ここを整えたら気にならなくなった、という人もいます。
盛り塩やホワイトセージ、オニキス・ブラックトルマリン・モリオン(黒水晶)・水晶などが、浄化の力を持つとされています。
これらに効果があるかどうかは確かめられていません。民間の習慣として続いてきたもの、という位置づけです。そのうえで、実際に置くときの一般的なやり方は次のとおりです。
置いてみて気持ちが落ち着くなら、それで十分だと思います。反対に「これをやらないと大変なことになる」という気持ちで続けているなら、いったんやめてみてもかまいません。
特定の場所でだけ気分が悪くなるなら、しばらく行かないというのも対策のひとつです。無理に慣れようとする必要はありません。
自分でできることをやっても気になるものが残る場合に、依頼を検討することになります。
地縛霊のように「その場所にとどまっている」ものが対象なら、神社ならお祓い、お寺なら供養という枠組みで相談することになります。除霊については除霊とは?効果や除霊の方法、浄霊については浄霊の意味と効果は?で扱っています。
神職による祈祷やお清めを受けられます。厄除けや方位除けと同じ枠組みで受け付けているところが多く、相談しやすい選択肢です。
金額を公開している神社の例を挙げると、賀茂神社天満宮(鳥取県米子市)は「祓」のご祈願を拝5,000円・献8,000円で受け付けており、金蛇水神社(宮城県岩沼市)は特別祈祷を5,000円としています。お祓いとして受ける場合、今回確認できた範囲では5,000円が起点です。
賀茂神社天満宮には、これとは別枠の「斎」「祀」というご祈願があり、10,000円から50,000円まで6段階に分かれています。上の区分ほど授与品が増え、神棚が付くものもあります。同じ神社でも、何のご祈願として受けるかで金額の幅が変わります。問い合わせるときは「家のことで気になることがある」と伝えて、どの枠になるかから聞いてください。
神社本庁の説明によると、初穂料とは「ご祈祷を受ける神社へ納めるお供えのこと」で、その年に初めて収穫された稲穂を神前に奉納したことに由来します。申込みは社務所か授与所で、住所・氏名・願い事を書いて行います。当日は受付で初穂料を納め、本殿に上がって祝詞を受ける流れです。服装は平服でかまいませんが、露出の多い服装は避けます。所要時間は20〜30分程度をみておくといいでしょう。
まず用語を正しておきます。この相談は「地鎮祭」ではありません。神社本庁の説明では、地鎮祭は「建物の新築や土木工事の起工の際などに土地の神さまに、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末長く安全堅固であることを祈願するためのお祭り」です。これから建てるときの祭典であって、すでに建っている家のお祓いとは別物です。
すでにある家や土地を見てもらう場合は「家祓」「清祓」「移転祓」といった名前の出張祭典にあたります。地鎮祭の相場をそのまま当てはめると、金額の見当が狂います。
初穂料を公開している神社を7社当たってみました。金額は2026年7月時点で各神社の公式サイトに載っている内容です。
7社のうち3社が福岡県で、地域には偏りがあります。そのうえで並べてみると、次のことが分かります。
境内でのお祓いが5,000円から受けられるのに対して、家に来てもらうと25,000円前後からになります。境内での祈祷と同じ金額を想定していると合いません。
近所の神社が金額を公開していなくても、不審なことではありません。電話で「家のお祓いをお願いしたい」と伝えて、対応の可否と初穂料、別途かかるものを聞くところから始まります。現地の下見や日程調整が入るため、住所・広さ・気になっている場所・いつからかを整理しておくと、見積もりが出やすくなります。
仏教の考え方にもとづき、読経や供養という形で行われます。
金額を公開しているお寺の例です。東寺(教王護国寺・京都市)は御影堂での祈願と護摩祈願をいずれも祈願料5,000円・10,000円・20,000円以上としています。放生寺(東京都新宿区)は月例護摩祈祷が5,000円〜、先祖供養・水子供養は年中行事以外でお布施10,000円〜、特別供養は50,000円〜です。神社の境内祈祷と同じく5,000円あたりが起点で、供養になると10,000円からのところもある、という水準です。
依頼する前に確かめておきたいことが2つあります。
ひとつは、宗派によっては、そもそもこの種の依頼を受けていないことです。たとえば浄土真宗は、教義として現世祈祷を行わない立場をとっています。浄土真宗本願寺派の「浄土真宗の教章(私の歩む道)」には、生活の項に「現世祈祷などにたよることなく、御恩報謝の生活を送る」と明記されています。近所のお寺というだけで電話をかけると、話がかみ合わないことがあります。
もうひとつは、出張を受けているかどうかが分かりにくいことです。今回見た2か寺は、いずれも出張や自宅での祈祷について記載がなく、申込みは来山が前提でした。家や土地に来てもらいたい場合は、神社の出張祭典のほうが金額まで公開している先を見つけやすい状況です。
お寺に頼む場合は、この順で確認することになります。
お布施は「お気持ちで」と言われることが多く、金額を公開していないお寺も少なくありません。目安を聞いても答えが返ってこないときは、「同じような相談では、いくらぐらいの方が多いですか」と聞き方を変えると答えてもらえることがあります。
霊とのやりとりを専門にしている人に依頼する方法です。何が起きているのかを個別に見てもらえるため、状況に合わせた相談ができます。
料金を公開している先の例を挙げます。霊能者「亜門」は除霊・浄霊が1名22,000円より(「対象霊の強さ・数によります」)、土地・建物の霊視鑑定が1件22,000円より+出張料。出張料は仙台を基準に計算し、交通費・宿泊費は実費です。霊媒師「吉祥」は個人向けの除霊が50,000円〜、土地・家屋・店舗の除霊も50,000円〜としています。
神社の境内での祈祷が5,000円からなのに対し、霊能者に頼むと2万円台から5万円台が起点になります。個別に視てもらえるぶん高くなる、という理解でいいと思います。
どちらも「より」「〜」が付いた下限の提示です。総額と回数、出張なら交通費の扱いを、問い合わせの段階で確かめてください。
近くに頼める場所がない場合や、まず話を聞いてもらいたい段階であれば、電話占いという方法もあります。霊感・霊視を専門にする占い師が在籍しているサービスなら、地縛霊や場所についての相談ができます。
その場でお祓いが行われるというより、状況を見てもらい、必要なら対処法や依頼先を教わるという形が中心になります。遠隔での鑑定については遠隔での霊視鑑定で扱っています。
単価は占い師ごとに違い、サービス側は幅で示しています。たとえば電話占いヴェルニの料金案内には「鑑定料は、鑑定士により設定されている、180円〜600円の間を20円刻みの22個の料金から選択できます」とあります。このページには税込か税抜かの記載がありません。後述する電話占い絆は税込を併記しています。サービスによって税区分の書き方が違うので、金額を比べるときはそこを揃えてください。
1回の鑑定は20〜30分をみておくといいでしょう。後述する電話占い絆で確認できた最高単価(税込330円)で計算すると、20分で6,600円、30分で9,900円です。通話料が別途かかるサービスなら、これに30分でおよそ1,320円が上乗せされます(携帯電話の一般的な通話料22円/30秒で計算した場合)。
霊感・霊視を扱う占い師がいるか。在籍する占い師の得意分野はサービスごとに違います。タロットや西洋占星術が中心のところもあるので、先に見ておきたい部分です。
1分あたりの単価と、税区分と、通話料。単価は公式サイトに出ていますが、税区分や通話料の扱いは書かれていないことがあります。
初回特典の適用条件。無料ポイントや無料時間を用意しているサービスは多いのですが、条件が付いていることがほとんどです。無料になる範囲、超えたあとの単価、複数の特典を同時に使えるかどうかを見ておくと計算が狂いません。特典が2つ並んでいても、併用できないことがあります。
運営者情報が開示されているか。特定商取引法に基づく表記、運営会社名と所在地、代表者名。自分で開いて確認できる項目のほうが、判断の材料になります。
上の項目に沿って、公式サイトに書かれている内容を整理します。
公式サイトの中で単価の記載が分かれています。トップページには「1分150円(税込165円)〜270円(税込297円)」とありますが、料金案内のページは上限を書いていません。鑑定に入る前に、その占い師のプロフィールで単価を確認してください。
初回に相談した場合の自己負担を、確認できた中でいちばん高い単価で計算します。無料ポイントは税込の単価で消化されるので、3,000円分は税込330円なら約9分ぶんです。
10分無料は初回には効きませんので、初回はこの3,000円分だけで見ておいてください。また無料分を使い切ったときの通知はありませんと公式に書かれています。時間は自分で管理することになります。
金額と条件は2026年7月時点で公式サイトに掲載されている内容です。改定されている場合があるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
総額でいくらかかるのかを、依頼する前に確認してください。事前の説明がないまま追加を求められる形は、先に引いた霊感商法の説明にある「祈とう料やお布施名目の金品を要求」に近づきます。お供え物代のように、はじめから内訳として示されているものは別の話です。
聞いておきたいのは、次の3点です。
比べる基準は、この記事の冒頭に挙げた金額です。ここから桁が違うようなら、その理由を確かめたいところです。答えを濁すなら、ほかを当たったほうが無難です。
「このままでは家族に影響が出る」「今すぐ対処しないと手遅れになる」といった言い方で急かしてくる相手とは、その場で契約せず一度離れてください。
判断に迷ったら、次のどれかに当てはまるかを見てください。
困ったときは消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。
鑑定やお祓いで言われたことは、判断材料のひとつです。そのとおりにしなければいけない決まりはありません。
依頼したあとで気持ちが軽くなったと感じる人もいますし、特に変わらなかったという人もいます。効果が確かめられているものではないので、そのつもりで頼んでください。